
4月17日(木)、県連の平日山行が企画され、県内の仲間とともに足元に咲く早春植物のお花見を楽しみ、初めての山、八方山に登頂できました。
この時期は農作業が本格化しているので、後ろ髪を引かれるのですが、作業をできるだけ計画的に進めて何とかこの日の参加を実現しました。
一次集合地のはなまき西南道の駅で全体を確認した後、最初にスタート地点の尻平川登山口まで移動、そのあと下山地点となる長根崎登山口に車をデポし、ドライバーが戻ってから登山開始です。杉の植林地をしばらく歩き、カラマツと広葉樹が混じった林へと緩やかに登っていきます。足元に最初に出て来たのはショウジョウバカマ、やや湿った地面に広がっていました。コナラやカエデの広葉樹が目立つようになるとカタクリの群生地、イワウチワも清楚な花を見せます。これらは「スプリングエフェメラル:春のはかない夢」と称される早春植物、広葉樹が葉を開く前の陽の光を浴びて実を結び、初夏のころには短い開花期を終えてしまいます。



途中小休止を2回ほどはさみ、北側からの長根崎コースと合流、こちらは東北自然歩道として地図にも記載されています。長めの休憩の後、ここからは山頂まで標高差140m、次第に残雪が出てきた急斜面を約40人のメンバーはそれぞれのグループのペースで登りました。我が6人のパーティは比較的健脚がそろい、案内役の花巻山友会に続いて,一面の残雪にブナが林立する山頂の祠に到着。ことあと後続を待って三角点ポイントに向かいました。全体やグループごとの写真撮影の後、三々五々昼食ポイントまで戻り、30分のチャージタイムでした。
帰りは登ってきた道を合流点まで引き返し、長根崎コースに入りました。こちらのコースにもキクザキイチゲの紫と白の花がありましたが、カタクリはつぼみの状態、樹木はヒノキが見られました。 下山にかかったころ少し雨粒が落ちてきましたが、雨具を着けることなく歩けました。この日の最後の花はカエデの小さな赤い花、案内役の方から教えてもらい、よいお花見山行になりました。(釜石労山 K.N 記 )